2006年05月21日

イキ!ネット 第1回勉強会「公民館を探検しよう」報告

DSCN2997.jpg第1回勉強会が26名にご参加いただき無事終了しました。様子を報告します。


日時 2006年5月21日(日) 14:30-16:45
場所 函館市公民館
参加者 26名(西部街並みクラブ,はこだて街なかプロジェクト,クレアシオン,未来大三木研究室,デザイン協議会,はこだて音楽鑑賞協会,函館の古建築を生かす会,演奏家,音響研究者に所属する方たちなど)

司会 加納諄治
主催者あいさつ (松石・竹花)
公民館見学会 (槻館長)
  普段見ることのできない,別館も拝見しました。特に,石館ホールは保存状態も良く,大鏡やペチカ,シャンデリアが素敵な洋室です。奥の方に和室が2室ありますが,こちらは雨漏りもあり,かなり老朽化が進んだ状態になっていました。

講堂音響性能体験 (伊藤亜希子さん・松石)
  フルートとピアノの曲,2曲を演奏しました。参加者には,1階と2階で聞いてもらいました。その後音響研究家の加藤敬さんから,この建物は音響的に絶妙なバランスで作られていて音響的にかなり良い。特に天井が高いこと,漆喰を使用していることが長所であるというコメントがありました。伊藤亜希子さんからは,ピアノが古いのでソロリサイタルには使用しにくい旨のコメントがありました。

プレゼンテーション「公民館活性化のニーズとプラン」(松石)
  函館の音楽文化の発展によって,クラシックの演奏会を唯一行うことのできる函館市芸術ホールが予約でいっぱいであること,函館で市内の演奏家が気軽に使用できるホールが無いこと。公民館を音楽ホールとして利用することの利点と問題点について,改装案と改装して活性化させることの波及効果について,パワーポイントを使用して説明がありました。

総合討論
■加納さんから,公民館の沿革について説明がありました。詳細はこちらに書かれていることが基本になりますが,函館毎日新聞昭和7年9月8日の記事「青年会館 愈愈着工す」という記事が,函館毎日新聞昭和7年10月30日には「青年会館寄付 石館氏より追加」が新たに見つかった旨,報告がありました。
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函館毎日新聞昭和7年9月8日
「青年会館 愈愈着工す」
石館友作氏寄付にかかる青年会館は既報の通り函館市汐見町元石館邸跡に新築する予定を持って設計その他準備を進めつつあったが既に成案が出来上がったので7日午前中市役所に於いて工事請負の公入札を執行したが2回とも予定価格に達せず随意契約の結果函館市瀬崎初三郎氏に金三万四千百六十圓に落札し直ちに着工する事となったしかして同会館は延べ建坪三百四坪鉄筋コンクリート三階建てであると
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函館毎日新聞昭和7年10月30日
「青年会館寄付 石館氏より追加」
函館市汐見町石館友作氏は先に令旨煥発10周年記念行事として函館市聯合青年団及び函館市女子聯合青年団計画の青年会館建設費として金4万円を寄付したが今回更に金1万円追加寄付申込があった。
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■山内さんから 建築としての公民館について,歴史ある建物を生かすことが函館の個性的な町並み形成にふさわしいとのコメントがありました。

■函館音楽協会およびクレアシオンから,音楽ホールが不足しており,公民館の改装が待たれる旨のコメントが紹介されました。

以下,フロアから,以下のようなコメントがありました。
・加藤さん 所沢市民会館建設活動に関わった経験から,ホールの目的を明確にしつつ,活動の時間軸をしっかり持って具体的なアクションを起こしていくべきである
・森洋子さん(チェンバリスト) 音響が良く,雰囲気がマチネ(昼の演奏会)に最適。地域に開かれた演奏スペースとして気軽なコンサートを企画するスペースとして利用したい
・畑中一映さん(ピアニスト クレアシオン) ピアノの状態維持のためにも,空調をしっかりして,特に湿度管理をしっかりすべきである
・藤井信子さん(はこだて街なかプロジェクト) 活動を大きくしていくための実行組織を確立すべきである
・小原雅夫さん(西部町並みクラブ) 音楽家のニーズを整理すべきである

■これらのコメントをふまえて,今後,各団体に公民館活性化の活動について持ち帰って検討して頂き,次回のイヴェントに向けて,組織作りに協力して頂きたいこと,また,函館市公民館を様々な形での利用促進に協力をいただきたい旨,主催者から呼びかけがありました。

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posted by 松石 at 22:26| Comment(3) | TrackBack(0) | 活動報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
石館ホール良かったです。(存在を初めて知りました。)公民館と共に保存し活用したいものです。

Posted by でんか at 2006年05月23日 22:10
久々に、不思議な経験をしたなあと思いました。
特にあの!、石館ホールを始めて見たときの驚き。
大鏡・シャンデリア・ペチカは、まるでマグリットの絵を観ているような感覚でした。
本当に素晴らしい部屋でした。
函館に住んでいて知らないなんてどうしてなのか、おかしい話ですね。

また、公民館の再生については、専門的なことは知識がないので、勉強になりました。中々難しい点もあるのだなと思いました。

でも、あの2階の観客席を見たら、思わず映画「ニューシネマパラダイス」を思い出し、一市民として、また一人の人間として、和室は難しいけれど、基本的にはあの建物は市民の力で活性化させたいと思いました。

公民館の中を探検している時の、皆さんの驚きに満ちた、童心に帰ったような素敵な表情は忘れることができません。

もっと多くの方に公民館の現状について、関心を持って欲しいと思いました。 
Posted by セイゴウ at 2006年05月28日 14:47
5月25日に 松石さんの紹介で、朝日新聞社函館支局長泉様より取材がありました。音響特性に関してです。ホールの実寸データがない段階では、所沢での経験と、壁の吸音、反射などの一般論、また経時変化や、本来は音響測定をして確認するなど。オールマイティではないだろうが、小編成なら響きがよいかなど。残響時間は500Hzで表記する。(周波数により違う)
大事なのはこのホールの特性を大切にし利用者のアメニティーを改善するに最新の技術を援用することか。
記事は30日に載るでしょうとのこと。
Posted by 加藤 敬 at 2006年05月29日 13:16
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